始まりは、2人の出会いからだった。
1人は、長野県の出身で東京で製本業を営んでいる小林さん、もう1人は、長野県で牧場の経営指導を行っていた菊池さんである。
菊池さんのところに農業研修に来ていたネパールの青年に小林さんが会ったことがきっかけになり、2人はネパールで農業研修と教育の支援活動を始めた。これが財団法人日本農業研修場協力団、JAITIの始まりである。今から20年前のことである。
試験農場はカトマンズから北西25kmのカカニ村に建設。学校は、カトマンズから南西50kmのシンバンジャン峠の近くに、建設することにした。
1993年4月15日に開校したバシファント学校は、生徒30人の小さな学校。日本の支援者により、1年に1棟ずつ教室棟を建設し、10年かけて生徒数300人の10年制の小・中学校となった。2002年の10周年記念行事以降、学校はその後10年をかけて、少しずつ村へ移管されていく。
一方、カカニ農場では、この地に適した換金作物として、いちご(女峰)が最適であることを見いだした。市場に出しても高値で取り引きされるいちごはまたたく間に近隣農家に普及し、農家の収入は大幅に増えた。そして、カカニ村にも、カカニブライター学校が出来た(2005年)。
2008年、開校16周年を迎えたバシファント学校は、理科室、保健室、図書室、寄宿舎なども整備され、一段と立派になっていた。
バシファント学校を卒業した第1期生。既に結婚している人。大学に通っている人。既に働いている人もいる。みな、当時の学校生活を懐かしみ、教育の大切さを語ってくれた。
そして、バシファント学校には、教師として戻ってきた卒業生もいた。
村で子どもの時に教育を受け、“知恵を運ぶ人になって”村に戻ってくるという新しい循環が始まろうとしている……。
ジャイチの事務局長を長年務めてこられた菊池さんとは高校の時の同期です。 1993年4月バシファント学校の開校式。 第1期生30人の入学式をとにかく撮影しておこうというのが始まりです。 それから十数回の撮影を行い、17年という月日がたち、やっと作品として完成させることができました。 最初は、16ミリのフィルム、次がハイエイト(8ミリビデオ)、DV(デジタルビデオ)と時の流れでカメラも変わりました。 この記録映画は、国際協力とは何かを考える上でも、また、自分たちにもできる身近な国際協力のあり方を知る上でも、参考になるのではないかと思います。
(カメラマン 松田重箕)
タイトル | ネパールの人々とともに -ジャイチ、教育と農業で国づくり支援- |
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制作年 | 2009年 |
価格 | 税込 2,625円(税抜 2,500円) |
協力 | 日本農業研修場協力団(JAITI) |
制作 | 株式会社 イメージブレーン |
DVD仕様 | リージョンALL/日本語/画面サイズ4:3(スタンダード・サイズ)/複製不許/119分 |
ドキュメンタリーDVD「ネパールの人々とともに -ジャイチ、教育と農業で国づくり支援-」は、イメージブレーンのオンラインショップ ibショップよりお求めいただけます。 ibショップ
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